今年の夏が正念場! チラシ配布・署名・展示会参加にご協力を

 

新型コロナウイルスの蔓延で、学校も長期の休校、みんなが “Stay Home” の中、教科書採択が始まろうとしています。来年度から始まる中学校の学習指導要領新課程に向けた教科書採択です。「藤沢の教科書・採択問題にとりくむ会」(藤沢とりくむ会)では、署名、展示会参加を呼び掛けるチラシを作成しました(下記)。

チラシ配布にご協力ください。

 

チラシ配布と署名へのご協力方法

 教科書を選ぶにあたっては、「教科の専門家であり、生徒のことを一番よく知る現場の先生方と保護者の意見を尊重してください」という1点に絞った要望書の賛同署名を、今年も集めています。一名でも多くの方に署名していただき藤沢市教育委員会に届けたいと思います。署名用紙は1枚につき5名の署名ができますが、全部埋まらなくても構いません。署名にご協力いただける方は、藤沢とりくむ会へメールなどでご連絡ください。返信用封筒をつけてお届けします。

 

多くの方の今度こその思いを藤沢市教育委員会へ届けたいと思っています。よろしくご協力ください。

※「みんなの教育ふじさわネット」でも署名を集めています。全く同文の署名で、一緒に市教育委員会に届けます。

 

教科書展示会に参加してください  資料も作成します!!

現在のところ藤沢市の採択日程は不明です。おそらく場所は限定されると思いますが、教科書展示会自体は行われると思われます。藤沢とりくむ会では、「先生方の意見を尊重すべき」、「育鵬社のここが問題」、「この教科書は困る」、「こんな教科書を藤沢の子どもたちに」等々「市民意見」が書きやすいような資料を、教科書分析を行い、作成します。展示会で提出した市民意見は、教育委員会で入力され、すべて採択の資料となるよう変更されました。このことは、私たちの運動の成果でもあると感じています。

ぜひ展示会に参加をして、市民意見を教育委員会に届けてください。展示会の日程は分かり次第、藤沢とりくむ会のホームページでお知らせします。資料は5月30日から配布する予定ですので、資料入手希望の方はメールなどで申し込んでください。

先生方が困っている教科書は終わりにしましょう!!

 昨年3月に公表した藤沢市内19の中学校の社会科の先生方へのアンケートでは、先生方の困っている様子が浮かび上がりました。「入試に不利」、考える力が育たないなどの指摘も多数あり、育鵬社の教科書が、藤沢の子どもたちの学ぶ権利をどれだけ侵害しているのかを痛感させられます。

育鵬社の歴史・公民の新しい教科書は? 現行版と変わらない!!

今年の夏に採択が行われる中学校新教育課程の教科書の検定結果が、3月25日の朝刊で一斉に報じられました。産経新聞は、自由社の歴史が検定不合格にであったことを含めて多くの紙面を割いて報道しました。なかでも育鵬社公民について「現行憲法について学習したまとめのページにアクティブラーニングのコーナーを新設して、生徒が興味を持った条文について改憲が必要かどうか、なぜそう思うのか、改憲するならどんな条文がいいか―を、グループで話し合う構成になっている」と、具体的な条文について話し合う教科書へと一歩踏み込んだと指摘しています。

また子どもと教科書ネット21の事務局長見解では、「このまま読めばアジア太平洋戦争はアジアを植民地から解放する自衛戦争と誤解させる内容」と、現行版と変わらないことが指摘されています。

藤沢市の教科書採択は改善されてきています

2017年以降、藤沢市の採択で資料の可視化が画期的に進んでいます。また教育長が採択の教育委員会で「私も、実際に教科書を使う先生方が使いやすく、そして教えやすい教科書であることが、子どもたちの学びにおいて大変大切な視点であると考えております。―中略―各学校長から提出された『教科用図書調査書』につきましては、―中略―私は内容を拝見し、尊重してまいりたいと考えております」と、現場の意向尊重を明確に発言しています。

もう一息です

もう一息のところまで来ています。力を合わせて、現場の先生や保護者が良いという教科書を子どもたちに手渡せる記念すべき夏にしたいものです。