教科書をめぐる最新の動向

藤沢市の中学校社会は、もう1年 育鵬社

もう一年育鵬社の教科書を使うことにはなりましたが、「問題がないので継続使用」という評価だけは回避できました。今年は4年に一度の中学校教科書採択替えの年でした。昨年、小学校が残り1年の採択替えでしたが、藤沢市教科用図書採択審議委員会では、4年間使用して問題がないとし、全科目の継続使用を決めました。「藤沢とりくむ会」は中学校の採択では、「問題がないので継続使用」とされるのは困る、問題があることを可視化したいと多方面の皆さんと協力して現場の先生方のアンケートを実施しました。使いにくいという先生方が8割という結果を5月、藤沢市教委に要望書の添付資料として提出しました。このHPにアンケート結果(←クリックしていただければ跳びます)を載せています。

採択の場で「使いにくい教科書もある」と報告された!

今年の第2回教科用図書審議委員会で、中学校の審議は「使用実績」を踏まえて行いたいと、委員の中学校校長が「使用実績」を報告することになりました。そこで「藤沢とりくむ会」は委員の2名を含め全19校の校長に前述のアンケート結果を送り、困っている実態を踏まえて採択するよう求めました。第3回の審議委員会では、審議委員の中学校校長が、校長会でも確認したこととして、「教科書によっては使いづらさがある」と述べました。結論としては継続使用が良いという答申になりましたが、「使いづらい」実態があることが明らかにされました。このプロセスは、採択の教育委員会の場(7月31日)でも教育指導課の担当者から説明があり、「教科書によっては、使いづらさがある」ということが明らかにされ、議事録にも残りました。

注目されているとりくむ会のアンケート

社会科の先生方のアンケートは、類似のものがないこともあり、注目されています。「全国ネット21NEWS」の依頼を受け、VOL.127に寄稿しました。また『週刊金曜日』(1247号 2019年9月6日 p.7)にジャーナリストの池添徳明さんが記事を書いてくれました。https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190921-00010000-kinyobi-soci

藤沢市の小学校の採択結果

2020年4月から市内の中学校で使用される教科書の採択が7月31日、市教育委員会臨時会で行われました。傍聴定員100名、希望者100名で全員が会場で傍聴することができました。 

会議は、平岩多恵子教育長の司会のもと、審議委員会の答申、各学校からあげられた「教科用図書調査書」「調査委員会報告書」、教科書展示会での市民意見などの資料を踏まえて審議が行われました。会議の場で強調されたのは、使う先生方にとって使いやすい教科書という現場の研究成果と、審議委員会という専門機関での審議の尊重でした。

私たちは、教科書を使う、子どもたちの実情を知る専門家である現場の先生方の意見を尊重してほしいという声をあげてきました。藤沢市の場合、各学校で巡回展示が行われますが、概ね1週間で多忙を極める各学校で行事とも重なることも多く、新教育課程という大きな変化であったもかかわらず、十分な研究時間が保障されていなかったという声も、現場の先生方から聞きました。来年の中学校は、新教育課程の教科書採択です。ぜひ現場の先生方の研究・調査の時間確保を求めていきたいと思います。

       藤沢市の採択結果(2020年から4年間市内の小学校で使用する教科書)

 

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藤沢の教科書・採択問題にとりくむ会(藤沢とりくむ会)のHPへようこそ!

子どもたちにとって教科書は、とても大切な教材です。毎日使う子どもたちへの影響の大きさは計り知れません。子どもたちに適切な教科書を選ぶことができるのは誰なのでしょうか。 

国連「ILO・ユネスコ 教員の地位に関する勧告」では、専門職である学校の先生は教科書の採択でも重要な役割が与えられるべきであると書かれています。先生の意向が尊重されるべきという考え方は国際標準なのです。 

さらには、教育当事者である保護者の意見も反映すべきことは文部科学省も指摘するところです。 

ところが、この藤沢市では、一部の教科で、先生や保護者の評価が大変低い教科書が採択されています。どうしてこのような事態になっているのか、ご一緒に考えていきましょう。

公民的分野の教科書
検定を合格している7冊の教科書

 

  公民的分野を発行している出版社は、東京書籍、教育出版、清水書院、帝国書院、日本文教出版、自由社、育鵬社の7社があります。

  2015年の教科書採択で藤沢市教育委員会は、公民的分野で育鵬社の教科書を採択したため、市立中学校では3,500冊の教科書が使用されることになりました。全国的にみると、横浜市(26,840冊)、大阪市(18,500冊)、東大阪市(4,600冊)に次いで4番目に多い冊数となりました。


歴史的分野の教科書8冊
検定を合格している8冊の教科書

 歴史的分野の教科書を発行している出版社は、東京書籍、教育出版、清水書院、帝国書院、日本文教出版、自由社、育鵬社、学び舎の8社があります。

 2015年の教科書採択で藤沢市教育委員会は、歴史的分野で育鵬社の教科書を採択したため、市立中学校では3,500冊の教科書が使用されることになりました。全国的にみると、横浜市(26,840冊)、大阪市(18,500冊)に次いで3番目に多い冊数となりました。